経営は「ヒトヒトヒト」に?



「 もう宿題やるくらいだったらゲームでもやってなよというくらいの親じゃないとダメですね。」びっくりするようなこんなことを話すのは、大前研一さんです。




1943年生まれの日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士、マッキンゼー日本支社長を経て現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める方です。テレビの評論番組なんかにも出る事があったりしますね。




「 親のいうことを聞いたら親くらいにしかならないよ。先生の言うことを聞いたら指導要領くらいにしかならないですよ。こういう連中のいうことを聴かない人間がこれから重要になってくるわけです。」と言います、えっ、どうしてでしょうか…。




「 ヒト・モノ・カネ 」は古い。

20世紀、経営の要諦は「 ヒト・モノ・カネ 」と言われてきましたが、21世紀は「 ヒト・ヒト・ヒト 」と言い変わるという議論です。カネ( 金 )は今、コモディティとなっており世界中1%以下でもって調達できるので、もはや経営に必須のものではなくなっているし、いい人がいて良い事業計画があったら、カネは( 自動的に )集まります。 モノ、例えば特許も結局おカネを出したらだいたい使わせてもらえるしその上お人好しの Google なんかは アンドロイド をご自由にお使い下さいってタダにしちゃっている。だからこれからはそういうものを使い切るヒト、これが重要なんだ、ということらしいんです。



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20世紀の大量生産・大量消費時代は、均質な人たちがたくさんいた方が勝つとされた時代でした。しかし今見てみるとそれはあまりにも同質性が強く軽薄短小、だから ドゥ・モア・ベター という比較級で言われている案件には強くそれなりに勝てた雰囲気を味わえて来た。しかしスティーブ・ジョブズに代表されるように、既成概念を壊したものを作る人は変わっている、結構性格がきつい人、土曜日や週末一緒に過ごそうと思わない人……、イーロン・マスクなんかもあまりに性格が悪くてみんなもう勘弁と言うんだけど事業だけは一緒にやるかという感じなのだそうです。だけど彼らはプロバーなアメリカ人ではない、スティーブ・ジョブズはシリア移民の子どもだし、イーロン・マスクというのは南アフリカ共和国で生まれ、Googleの協同創業者・セルゲイ・ブリンも移民、……アメリカ人からも変わったもの扱いを受けるほどの人って事なんでしょうか。




Google のもう一人の共同創業者でもあるラリー・ペイジ氏は、「 自分の息子に財産は渡さない( イーロンに財産を渡す、彼は世の中の秩序を壊してくれるから )」と発表して注目されたそうです、すごいですね。このように、21世紀の人は、一人でいいからスゴイやつ、尖った人間が( 日本の次世代に )欲しいと大前さんをはじめたくさんの方が考えているんですね。




日本は実は10代を見てみると凄い人材が沢山いると大前さんはリサーチして知っているそうです。


音楽とかスポーツとかバレエとか。バレエっていうのは踊る方のバレエです。あんなところいったら日本の10代の奴らはそこらじゅうで活躍しています。だから文部科学省のいる領域はダメなんです。文科省の犠牲者です、みんな。なぜかって言ったら、文科省というのは指導要領をもって、教えるじゃないですか。みなさん優秀だから、教えられたことを学んで吐き出して合格とやってきているんですよね。会社にいったら上司のいうことを聞くと。上司のいうことをきいたら、上司くらいにしかなりませんよ。親のいうことを聞いたら親くらいにしかならないよ。先生の言うことを聞いたら指導要領くらいにしかならないですよ。


ということで、冒頭の発言に至るわけです。それまでは「 ヒト・モノ・カネ 」が経営の要諦なわけですから、「 ヒト・ヒト・ヒト 」になるって大変なことですよ? いやそこにロボットや A I が混在してきたりして…汗。 うーん、もう少し考えてみる必要がありそうです、笑。


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